Evolution of Volkswagen Golf
まずは最新世代。8代目のゴルフです。もっとも本国ドイツではすでにマイナーチェンジ後の8.5代目がデビューしているわけですが、日本ではとりあえずこれが最新。
その後期型は年内導入予定らしいですが公式発表を待ちましょう。この8代目では様々な進化を遂げており、初のマイルドハイブリッドや静電容量方式、つまりタッチパネル式のハンドルやエアコン操作などが導入されました。後者に関しては使いづらいので後期型では物理ボタンになりましたが。
サイドビュー。初代から変わらずボックス型のスタイリング。
何といってもくの字のCピラーはゴルフのアイデンティティ。初代と4代目は途中に段差がなく、さらに4世代目からはテールゲートとリアドアのウィンドウのラインが平行になります。つまりこの1、2、4、7、8、という世代の並びはゴルフのデザイン進化がよくわかるチョイスというわけです。
では初代を見ましょう。このブルーの個体は雑誌、ENGINEのゴルフ特集の表紙を飾っていたことを思い出します。年式は1980でグレードはE、バンパーが金属から樹脂になって全長が若干伸びた個体ですね。
そしてこのモデルはレアな5ドア個体。
デザインはご存じ、ジョルジェット・ジウジアーロ。
シャープなデザインはタイプ1、ビートルとは全く異なるものですがとても魅力的。
エンブレムはGOLF。当時の輸入を務めたヤナセのステッカーが貼られます。
第2世代目。初代に設定されて大ヒットしたGTIは日本には正規輸入されなかったが、この2代目から導入されました4灯ヘッドライトがかっこいい。
初代モデルよりも大型化されたボディ、ビッグバンパー。そしてワイドフェンダー。メッシュホイールを履いてやる気満点です。COXがチューニングした個体のようですが見た目にその変化は感じ取れません。
第4世代目、これまでのGTIをさらに超えるV6搭載モデル、R32。シリンダーヘッドが1つしかない挟角V型エンジンで、V6なのにコンパクトで4気筒モデルであるゴルフに搭載することができました。このころはビートルRSiやパサートR36などのとがったモデルが多くて面白かったですね。
リアバンパーもやる気なデザイン。リアには特にエンブレムは配置されず、一見すると普通のゴルフに見えるところがクール。
そしてこのモデルはゴルフのプレミアム・ハイパフォーマンスモデルの始まりであり、今日のゴルフRに続きます。
新プラットフォーム、MQBを採用した7世代目。サザンオールスターズのCMが懐かしいですね。死角をなくすためのAピラー根元に小窓が配置される関係で、この代からはドアミラーがボディパネルについています。
そしてこのモデルは最廉価グレード、トレンドラインで受注生産だった地味なレアモデル。ヘッドライトはキセノンではなくハロゲンのものです。
テールランプは全グレード共通ですが、ホイールも小さなものなので見た目では劣ります。しかしこの何とも言えない道具感が刺さる人もいるのでしょうか。
今年には後期型に進化するゴルフ。標準仕様だけではなく、GTIやRも同時に進化します。その発展がますます楽しみ。
それでは今回はここまで。また次回!